タイの外国人選手のトレンド
――一方で同じ人種で文化的にも近い韓国人選手は日本人選手より多くいます(今季タイ1部では8人)。韓国人選手のほうがタイリーグに向いている傾向にあるのでしょうか。
そういうわけではないと思います。僕は日本人選手がほしいくらいなのでいつも勧めているんですけど、それが叶わないというだけです。
あとは、僕もなかなか自分のクラブじゃないけど、(日本人選手を)誘えない理由は(タイの)ビッグクラブじゃないと契約のことで揉めることがあるので…。給料の問題や遅延だとかそういうことがあります。
あとはクラブのオーナーさんが、成績が悪いと次の年に「クラブをどっかに売っちゃおうか」という話にもなっちゃうので。だからそういう面も含めてですね。
――タイといえば強力なアフリカ人選手のイメージが強いです。例えばブリーラムでタイトル奪取に大きく貢献したコンゴ民主共和国代表FWジョナサン・ボリンギやギニア代表FWロンサナ・ドゥンブヤと決定力のある大型ストライカーが印象的です。彼らのような選手はタイに多いのでしょうか。
昔はアフリカ系の選手が多かったみたいですね。でもなかなかフィットしなかったそうです。やっぱりアフリカの選手は独特なリズムを持っていることや、それこそ組織的じゃない部分があります。
1度タイのリーグのなかでも増えていましたけど、いまは減っちゃったんですよね。今回その選手(ロンサナ・ドゥンブヤ)を獲ったんですけど、彼はベルギーでもやっていたことがあったので、きっちり(規律やチームワークなどを)守るタイプだったからすごく助かりましたね。ずっと活躍してくれていますからね。