今後のキャリアについて

――最後の質問になります。今後のキャリアについての抱負を教えてください(タイ代表監督就任前時)。

こうやってタイに3年間これだけお世話になっていて、ブリーラムでも2年半の契約をいただきました。(契約は)もう1年あるので。

その間に僕がタイに来る1番の目標であったアジアチャンピオンズリーグで日本に帰って、「日本のチームを負かす」というところは今シーズンの個人的な目標としてやっています。

最後は日本に戻って、もう1度監督をやりたい気持ちがあります。それはもうどのカテゴリーでも、男子も女子も関係なく、最後は1回戻ってやりたい気持ちもあります。

そこに向かって、いままでもコツコツやってきたんですけど、これからも同じように。なかなか大きい変化はできないと思うんですけど、ちょっとずつ、ちょっとずつスキルアップをして、また最後に日本に帰って、率いるチームを優勝させるために働きたいと思っています。

昨年11月にタイ代表指揮官に就任した石井監督は、タイのサッカーのために奮闘している。タイは東南アジアの強国と評価されているが、過去にアジアカップで1972年大会の3位(タイ史上最高成績)に入った。

それから成績は低迷するも、近年は目まぐるしい成長を遂げて2018年ワールドカップロシア大会では最終予選まで勝ち残り、翌年開催のアジアカップUAE大会ではベスト16に進出した。

だが2022年ワールドカップカタール大会では2次予選敗退と3次(最終)予選まで進出できなかったが、石井監督が指揮官に就任してからはアジア杯16強進出と地力をつけ始めている。

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2026年W杯アジア2次予選では韓国、中国、シンガポールと死の組に入った。中国と勝点8で並ぶ接戦を見せたが、得失点差で惜しくも大会敗退が決まった。それでも石井監督がブリーラムで築いた偉業やアジア杯GL突破などの実績をタイサッカー協会は評価しており、今後も石井監督が指揮を執る代表チームは順調に成長を遂げている。

新たな歴史を築こうとタイで奮闘する石井監督の活躍から目が離せない。

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