北川ひかる
昨年の女子ワールドカップで活躍した遠藤純が今年2月に負傷離脱して以降、なでしこの左サイドを担ってきた北川ひかる。最終予選のホームでの北朝鮮戦から素晴らしいパフォーマンスを発揮している。
ところが、パリ五輪直前の7月13日に金沢で行われた親善試合ガーナ戦で負傷。回復が間に合わず、スペイン戦とブラジル戦は欠場を余儀なくされた。
しかし、ナイジェリア戦で待望の今大会初先発すると、2-0から1点差に迫られて迎えた前半アディショナルタイム、完璧なフリーキックで相手に傾きかけた流れを断ち切ってみせた。
精度の高いキックだけでなくクロスを上げるタイミングや球質も多彩。今大会のフィールドプレーヤーで唯一の左利きということも考えても、北川の復帰は極めて大きい。
浜野まいか
昨年のワールドカップでは準々決勝のスウェーデン戦、後半アディショナルタイムから出場。懸命にプレーしたがゲームの流れに乗れず、1-2で敗れた直後にはピッチで泣き崩れた浜野まいか。
あれから1年。今年5月に20歳となったアタッカーは、たくましく成長している。今大会は主に左右のシャドーとして出場し、チームに活力を与えるプレーを攻守において連発。
技術的な部分はもちろんのこと、駆け引きを含めた深みのある“巧さ”に秀でたタイプで、相手の嫌がるプレーをやり続けることができる、いい意味でのねちっこさを持っている。
所属のチェルシーではローンバックから6試合で2ゴールを記録し、リーグ5連覇に貢献。今のなでしこでもっとも目が離せない選手の一人だ。