スペインスポーツ上級委員会(CSD)は、バルセロナのダニ・オルモ、パウ・ビクトルの選手登録を承認すると声明を発表した。

この問題の背景には、スペインリーグでは各クラブにサラリーキャップが設定されている。バルセロナは、サラリーキャップの問題でダニ・オルモ、パウ・ビクトルのリーグへの選手登録が裁判所によって拒否されていた。

「追加支出を認める目的は、長期の負傷がチームの競争力を弱めないようにするため。バルセロナが試みているような年俸が上限を超える選手の登録を認めるために利用するためではない」というのがその理由だった。

つまり、リーグ前半戦は登録できたが、後半戦の登録を拒否されていた。

4日には、リーガがダニ・オルモとパウ・ビクトルの登録を認めないという声明を発表。「リーグの規則では、選手登録が抹消された同一シーズンに、同じクラブが当該選手を再登録することはできない」と説明している。そこでバルセロナは政府へ訴えるのではないかとみられていた。

スペインスポーツ上級委員会(CSD)はこれまでもバルセロナの問題などスポーツに関する決定を政府主導で行ってきた。

CSDの声明では、

「スポーツ上級委員会(CSD)は、バルサからのダニ・オルモとパウ・ビクトルに関する緊急の仮処分を認めました。この措置は、クラブと選手たちが申し立てた控訴の解決までの間、仮のものとして行われ、RFEFとラ・リーガの調整合意の監視委員会の合意とスポーツライセンスの取消を停止します」

つまりは暫定的な選手登録であるが、CSD主導で承認したことを述べました。続けて、選手は法律にのっとってスポーツキャリアを追求する権利があることを主張。選手の権利保護のため認めたことを記載しています。

「スポーツ法第27条に従い、プロ選手は『その潜在能力に応じて、必要な保証と確信を持ってスポーツキャリアを追求する権利』があります。バルサとその選手たちは、シーズンの最初の公式タイトルであるスーペルコパに関与しており、これは世界的に有名で、前シーズンの国内競技で最も成功したチームのみが参加しています。」

「CSDは、この措置を採用しないことがクラブと特に選手に深刻な経済的およびスポーツ的な害を及ぼすと考えています。それは、ナショナルチームの利益やラ・リーガなどの他の国内競技にも悪影響を及ぼす可能性があります」

と述べています。

これによると、9日にダニ・オルモとパウ・ビクトルの選手登録が暫定的に認められ、12日のスーペルコパ決勝(レアル・マドリーとマジョルカの勝者)より出場ができるという。

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一方で、他クラブの反発は必至で、今後どのような流れになるか引き続き見守っていきたい。

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