週末のミラノ・デルビーはインテルがミランに圧勝。前半早々にスナイデルが退場し、後半終了間際にはルシオが退場した。それでも王者インテルはミランを子供扱いしたと言って過言ではなかった。
インテルの強さは際立っていたと言って過言ではない。スナイデルが退場するまでは、完全にインテルペース。前線のトリデンテ(ディエゴ・ミリート、パンデフ、スナイデル)は、抜群のテクニックとスピードを披露。また、今季加入したばかりとは思えない連動性も示し、3人でミランDF陣を翻弄し続けた。また、スナイデルの退場後は守備力を見せつける。4枚のDFラインと3枚の中盤は綻びを見せる事は皆無に近く、GKジュリオ・セザールはブッフォン、カシージャスを凌ぐレベルのGKである事を世界中に知らしめた。
“セリエAを制するチームは守備が強固でなければならない”
古きはエレニオ・エレーラのインテルが披露したカテナチオ、少し前に遡れば、アリーゴ・サッキのゾーン・プレス。いつの時代もセリエAは堅く閉ざされた城を有するクラブが覇権を争ってきた。1990年代後半に凋落したミランは、ネスタの加入により復活。カルチョ・スキャンダルで凋落する前のユヴェントスは、カンナヴァーロ、テュラム、ブッフォンの“パルマ・セット”に、中盤ではヴィエラ、エメルソンらが君臨。世界屈指の守備力をベースに、“取りこぼさないこと”がセリエAを制する条件の一つであったのだ。
事実、インテルのDF陣は現在世界最高のレベルにある。ルシオ、サムエルの強固な壁、世界最高の右SBであるマイコン、左には怪我で離脱中のキヴ。控えるのはコルドバ、マテラッツィの元レギュラーCBに、イタリア代表の未来の星、サントン。中盤ではカンビアッソ、サネッティが献身的な守備を披露。特にサネッティの運動量とユーティリティ性には脱帽するばかりだ。勝ち点差を9(暫定)に拡げてなおミランを警戒するサネッティの発言は、数年前のパオロ・マルディーニを彷彿とさせる勝者のメンタリティである。
強固な守備力、勝者のメンタリティ、そして、“スペシャル・ワン”。インテルの5連覇は視界良好。後はチャンピオンズリーグで勝ち残る術を身につけるだけだ。