2011年4月16日(土) - スタッド・ジョフロワ・ギシャール(サンテティエンヌ)
Saint-Etienne
2
0-1
2-0
1
Nancy
パイェット
パイェット
57'
65'
得点者
40'

アンドレ・ルイス



前半の終盤にナンシーがセットプレーから先制したが、後半にホームで戦うサンテティエンヌが意地を見せて逆転を果たした。

より試合を支配しようとしていたのはむしろアウェイのナンシーであった。エンゲモ、ヴァイリュアのテクニックを生かしてピッチを広く使い、ワンツーやスルーパスで裏を取る。攻撃的なプレーを指向していた。

しかし問題だったのは大きく分けて2つ。まず1つめは、カウンターへの対処が脆弱だったこと。サイドの裏を突かれたときにすぐ中央の人数が足りなくなり、押し込まれ、攻撃にかかる枚数が徐々に減らされてしまった。そして2つめが、序盤の攻めが狙いにこだわりすぎて、綺麗な中央突破を狙いすぎたこと。それによって最後の崩しがうまく行かず、フィニッシュの場面に苦しんだこと。

40分にヴァイリュアの左サイドからのFKにアンドレ・ルイスが飛び込んで先制点をマーク。このイメージが残ったのか、前半の終盤の5分間にサイドからのクロスで2度決定機を作った。これがもっと早くに出来ていれば、前半に複数の得点をあげて、後半はより守備の修正に力を入れられた可能性がある。しかし結果として、そうはならなかった。

そして後半は、ぶれずにシステマティックなカウンターサッカーを続けたサンテティエンヌが立て続けに得点を奪取する。57分にサミのトラップミスを奪ったアロンソがドリブルで仕掛けてパス、フリーで受けたパイェットがシュートを決めて同点に。

さらに65分にナンシーのカウンターを潰したところから反撃。パイェットが左に展開し、オーバメヤングがクロスに持ち込む。ファーでDFがブロックし、高く浮いたこぼれ球の落ち際をパイェットがボレーシュート。これが決勝点となり、サンテティエンヌがホームで勝利を飾った。


(筆:Qoly編集部 K)


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