2011年4月23日(土) - スタッド・ドゥ・フランス(パリ)
Marseille
1
0-0
1-0
0
Montpellier
タイウォ
81'
得点者




クプ・ドゥ・ラ・リーグ(フランスリーグカップ)決勝は、終盤の得点でマルセイユが勝利を収めた。

フランスリーグに詳しい方ならお気づきだろうが、お互いに普段では考えられないような選手の配置がなされている。マルセイユはヴァルブエナがワントップ。彼が下がって基点となり、アユーとジニャックがサポートをするシステム。モンペリエはタイウォを抑えるためにマルヴォーを右サイドに置き、ベランダ+キャマラ+ジルーの近接したトライアングルを生かす形であった。

試合は非常に激しく、かつ互角の展開であった。マルセイユは最終ラインを高く保ち、前線からプレスをかけることで相手の得意なショートカウンターの威力を削ぐ。一方モンペリエもファウルを辞さない激しいコンタクトプレーでヴァルブエナを潰し、自由なプレーを許さず、機会を見てカウンターを繰り出した。

互いに消耗が激しいプレーで相手の良さを消し、一進一退の状態が終盤まで続いた。

しかし、後半の半ばを過ぎて徐々に変化が現れてきた。先に崩れ始めたのはモンペリエ。徐々にラインを高く保つことが出来なくなり、前線の動きも減少。ロングボールが多くなり、押し込まれる場面が目立つようになった。

そこでモンペリエのレネ・ジラール監督は先に勝負を賭けた。73分、守備の要とも言えるピトーを下げ、FWのカブゼを投入。ここまでタイウォを良く抑えていたマルヴォーを中央に移したのである。だが、この効果が現れる前に試合は動いた。

先制点を奪ったのはマルセイユである。80分、ジニャックとのコンビで左サイドに侵攻したヴァルブエナが、ボカリに倒されてフリーキックを獲得。シェルーが入れたボールはピオニエに弾かれたが、こぼれ球をタイウォが右足で叩く。これがゴールに決まった。

思惑が外れたモンペリエはこの後デルニス、コイタと立て続けに攻撃の選手を投入し、果敢に得点を狙った。しかし残された時間が少なかったためマルセイユの守備は崩れることはなく、このまま試合は終了。マルセイユが10/11シーズンのクプ・ドゥ・ラ・リーグを獲得した。



(筆:Qoly編集部 K)


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