次に登壇したのは、FIFAの大学院としても知られる FIFAマスターの5期生で、現在FIFAコンサルタントを務める杉原海太氏である。

コンサルティング会社でITコンサルおよび戦略立案に携わった杉原氏は、2004年にFIFAマスターを取得。その後はAFCのコンサルティング業務に従事し、現在に至る。

杉原氏は講演の中で、アジアの多面性について指摘した。西アジア、南アジア、東南アジア、オーストラリア、東アジアという5つ地域の特色を述べ、そのモデルの違いを理解した上でそれらに合った政策が必要だと訴えた。

今回のセミナーは、電通とCIES(スポーツ研究国際センター)の合同企画として行われた。

CIESとは1995年に設立されたスポーツの研究機関で、主にヨーロッパサッカーを対象に活動している。近年ではアジアにも調査範囲を広げており、アジアサッカーのビジネスを牽引してきた電通と今回タッグを組んだわけである。

その後は欧州プロサッカーリーグ連盟のジャイール・ベルトーニ氏(元アルゼンチン代表ダニエル・ベルトーニ氏の息子)や、元日本代表で第13期FIFAマスター宮本恒靖氏の講演が続き、およそ3時間近い講演は終了した。

電通では今後も、定期的にアジアサッカーを考えるイベントを開催する予定だという。

取材協力/アジアサッカーマネジメントセミナー応募事務局

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