メキシコ代表のミゲル"ピオホ"エレーラ監督は21日(金)、来年コパ・アメリカを開催するチリの首都サンティアゴで会見を行い、同大会とゴールドカップの両立に関して、「ゴールドカップを優先することになる」と語った。現地や南米の複数のメディアが伝えている。
CONCACAF(北中米サッカー連盟)に所属するメキシコだが、同じラテン・アメリカの一員で商業的な影響力も強いことから1993年大会よりCONMEBOL(南米サッカー連盟)主催のコパ・アメリカに招待国として参加し続けている。しかし、FIFAの規定によると選手の大陸別選手権への拘束力は同一年度で一大会のみとなっており、アルゼンチンで行われた2011年大会には五輪代表チームを派遣(不祥事により半数近くがU-20となった)した。来年1月にアジアカップを戦う日本代表が、招待を受けながら辞退(代替はジャマイカ)したのもそれらが理由とされている。
今年は6月11日から7月4日までコパ・アメリカ、7月7から同26日までゴールドカップが開催される日程となっているが、最近の親善試合などでの起用法からチチャリート・エルナンデス、カロリス・ベラらと、ジオヴァニ・ドス・サントスらを2チームに分けて大会に臨むのではないかとも報じられている。
それらに関して質問を受けたエレーラ監督は、
「正直に話さなければならない。我々はゴールドカップの獲得を優先する必要がある。(2017年)コンフェデレーションズカップの出場権がかかっているからね。それが現実だよ」
と話した。
ゴールドカップは2年に一度開催されるため、これまでコンフェデの出場権は直前に行われた大会で優勝したチームに与えられてきたが、次回より2大会の優勝チームが決定戦を行うことが決まっている(優勝チームが同じ場合は免除)。そのため、コパの会合の場で苦渋にもゴールドカップ優先を表明したエレーラ監督だが、チーム編成に関しては「まだ決まっていないんだ」と明言を避けた。
コパ・アメリカは24日(月曜)に抽選会が行われる。