タカク 「W杯については、結局何をしたかったのか解らなかったというのが残念でしたね」

タカク 「あの面子でやりようによっては勝てたと思います? 以前の座談会では、もう少しやれたんじゃないか、という意見が多かったんですけど」

らいかーると 「もっといろんなことが出来たんじゃないかな、とは思うんですけど、あのメンバーの外から見えない結束力だったり、流れだったりを考えれば、何回やってもああなっちゃったんじゃないかなとも思います」

タカク 「選手達も、もっとやれたって思っていた感じありましたよね」

大武「ザックは、今野のアンカーとか全く考えたことなかったのかなあ、とは思います」

タカク 「アンカーの必要性や、3バックっていうのは取り上げられることが少なくなかったテーマでもありますしね」

大武「岡田監督が、勝利のために阿部をアンカーにしていたのがあったし、そういう選択肢は無かったのかなと...」

タカク 「そういえば、それを一番信じてたのはスケゴーさんでしたよね。ザッケローニは現実的手段で本番は戦うのではないか、と」

スケゴー 「裏切られた!!(笑)」

一同「(笑)」

スケゴー 「バイタルエリアの問題は、本番になったら修正するんだろうな、ってずーっと思っていたんですけど、結局最後までそのままっていう......」

大武「長谷部を遠藤の相方っていうのはどうなの、と」

結城「それも真新しいテーマではなく、良く聞かれる意見ではありましたもんね。だからこそ山口などが試されたんでしょうけど、ちょっと遅すぎたというか」

タカク 「それを年表に照らし合わせて考えてみると、ヨーロッパ遠征で色々やってみた後に、修正する試合がなかった感じがしますよね。ベルギー、オランダ相手にある程度出来ちゃったということもあり、その後は問題を洗い出すことも出来なかったと」

結城「そうなると、協会の試合の組み方的なところになってくるんですかね。1つのポイントは」

スケゴー 「日本代表って、親善時代でも本気でやっちゃうじゃないですか。けど対戦相手の強豪国って、なかなか適当にしか相手してくれないんですね」

タカク 「オランダとか、けっこう手を抜いてたからね」

結城「それに関しては、マイケル・コックスさんという海外の戦術分析ライターさんも書いていました。『日本代表は真面目なところが良いところで、同時に悪いところだ。』という。勤勉だけど、それが結果に繋がる訳ではない、ということで...」

タカク 「FIFAのカレンダー的にはこれが限界ではあるよね。日程っていうのは」

スケゴー 「親善試合で中堅以下のチームが相手だと、彼らは勝利給が高いせいか、結構勝ちに来てくれるんですよね。そういう意味では、強豪国とやるよりも中堅以下のチームと試合したほうが実になるかもしれません。キプロスとかも、結構練習試合の相手としては良かった印象です」

らいかーると 「やっぱりヨーロッパと南米は、予選が長いので。一年中彼らはずっと公式戦をやっているじゃないですか。それが大きいんじゃないのかな、と思います。それはアジアの予選システムでは解決できないんじゃないかと。FIFAランキングも、アジアでは上がりにくいというのは聞いたことがありますね。試合が限られているし、練習試合だけどランキングっていうのはそこまで上がらないので」