タカク 「らいかーるとさんは、育成の現状に関してはどう思っていますか?」
らいかーると 「バルセロナの影響で、ボールを持ったりする技術は高まっていると思います。今の大学生は、『今の高校生は俺達の時より上手いな』、と言いますし、高校生は『今の中学生は俺達の時よりも上手いな』、と言いますし。
そういう意味では、今回のU-19は勝負だったと思います。やりたいことはハッキリと見えていたし、コンセプトの共有も素晴らしかったので。PKでの負けは残念でした。逆に言えば、それでも勝てないというのはちょっと切なくなりますけど。監督にはもう一回やって欲しいな、と思っていたのですが変わってしまったので...」
タカク 「勝つのに足りないものって、なんだと思います?」
らいかーると 「チームももっと組織的にしないといけないし、原口みたいな選手もいないといけない。強引にいける選手が、正しい判断を出来るようになるかどうか、っていうのが鍵かなと」
タカク 「それって多分、凄く難しいことですよね」
らいかーると 「そうですね。ハッキリ言って難しいとは思います。何かを真似するとしても、指導者の色は出ます。その差異は多様性ともいえるんですが、論理的でないサッカーになってしまっている場合もあります。なので、似たチームもあれば全く違うチームもあるという現状です」
タカク 「僕は指導のことには詳しくないんですけど、日本協会から、何か指導者に対して『御触れ』のようなものがあるんですかね?」
結城「なんだか『御触れ』、って歴史的な響きですね(笑)」
らいかーると「『御触れ』は一応、存在しています。ただし、守らなければダメというルールはありません。また、その「御触れ」も指導者が取りに行く必要があります。日本サッカー協会を意識して指導しているチームっていうのも、ほとんどないと思います。ボランティアでやっているチームも、まだまだ多いでしょうしね。そうなると、自分たちのやりたい指導が中心になるのは仕方ないかもしれません。」
【後編へ続く】
筆者名:結城 康平
プロフィール:「良い意味で自由に、色々な文章に挑んでいきたい20代男子。目指すはQolyの「なんでも屋」系ライター。戦術系統、観戦記、個人戦術、チームマネジメント、などなど...書きたいことは一杯ですが
、スキル不足。質を保ちつつ、色々なものにチャレンジしたい。座談会の司会、編集もしております。」
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