2012年にクラブ史上初のJ2降格という悪夢を経験したガンバ大阪だが、あれからわずか2年。クラブは2度目のJ1優勝だけでなく、ヤマザキナビスコップ、さらには天皇杯も制し、2000年の鹿島アントラーズ以来となる三冠を達成した。
2013シーズンのJ2で鬼神のごとき活躍ぶりを見せた宇佐美貴史が開幕前に負傷離脱したチームは、スタートダッシュに失敗。W杯によるリーグ中断を迎えた14節終了時点では16位と、2年目の長谷川健太監督率いるチームは優勝を争うどころか降格圏に沈んでいた。
ところがリーグ再開後、ヴァンフォーレ甲府や川崎フロンターレなどでプレーしたFWパトリックの加入とともに宇佐美が調子を上げ、2トップに牽引される形でチーム状態がぐんぐん向上。ボランチに戻った遠藤保仁も今野泰幸との日本代表コンビで素晴らしいタクトを振るい、中断明け以降は15勝3分2敗という驚異の快進撃。Jリーグ史上の最大勝ち点差14からの逆転で、J1復帰初年度ながら2005年以来の頂点に輝いている。
今季はACLとの掛け持ちとなるため、既にFW赤嶺真吾(仙台)、MF小椋祥平(横浜FM)などを獲得。チームは2008年以来となるアジア制覇を狙う。
そのG大阪が13日、2013シーズンの新ユニフォームを発表した。
ホームは、ガンバの特徴でもある「スピード感のあるパスサッカー」を表現すべく、チームカラーの青を用いた、稲妻を想起させるグラデーションストライプを採用。
同じくチームカラーである黒の比率を従来より多く用いることで、そのスピード感がより際立つデザインに仕上げている。
昨年の三冠によりエンブレム上の星は3つ増え、計8つに。
星の中にはタイトルの獲得年が入れられており、「08」と入った大きな星はACLを表している。
白襟は、1997年に使用していたユニフォームからのインスパイアとのこと。
写真中央は宇佐美に加え、日本代表として現在アジアカップに出場している遠藤、今野、東口の3選手が並んだ。
右袖にはJ1王者の証、ゴールドのJリーグロゴ。
なお、ユニフォームスポンサーは、胸の「パナソニック」、背中の「ロート製薬」が継続。袖は『でん』でお馴染みの「ゼンショク」から昨季までパンツスポンサーの「大建工業」へと代わり、パンツには新たに2010年からパートナーシップ協定を結んでいる「追手門学院大学」が入った。
背面はこんな感じ。
アウェイは伝統的に使われている白を基調に、サポーター、選手、スタッフといったガンバ大阪に携わるすべての人の想いを繋ぐ「たすき」を青と黒のラインで大胆にデザイン。
クラブエンブレムの透かしも含め、今年、さらなる飛躍をチーム一丸で戦い抜くという想いが込められている。
グレーで入れられたシャドーのピンストライプも全体を引き締めている印象だ。
最後に、ACL用のホーム。
こちらもグラデーションを取り入れたストライプ柄。通常のホームとは違う青パンツ、青ソックスが新鮮だ。なお、アウェイは国内戦用と同じものを使用する。
新ユニフォームは今月24日のインドネシア遠征「Panasonic Cup INDONESIA 2015」で初使用される。