アジアカップ2015は第6日目。本日の第1試合は初戦で敗北した者同士、北朝鮮とサウジアラビアの一戦。
第1戦目と同じくJリーグ勢の2名リャン・ヨンギとリ・ヨンジは先発。しかしシステムは4-4-2ではなく、ワントップでスタートし、リャン・ヨンギはその下に入った。
序盤はパスミスが多く落ち着かなかったものの、北朝鮮は11分に幸先よく先制点を奪取する。パク・クァンリョンのシュートがワリード・アブドゥラーに弾かれたところを、詰めたリャン・ヨンギが押し込む!
ウズベク戦ではクァンリョンが孤立してしまう場面が目立ったが、リャン・ヨンギを初めとした2列目が近づき、攻撃は改善されていた。
しかし、個々の能力で勝るサウジアラビアも反撃。17分にはハザージの決定的なヘッドがわずかに外れ、31分にはアル・サハラウィがフリーでオーバーヘッドを放つ。
そして37分にサウジが同点ゴールを奪取。左サイドからのパスをアル・サハラウィ、アル・アビドと繋いで右に通し、ナイフ・ハザージがシュートを決める。
これで試合は振出しに戻り、1-1でハーフタイムを迎えた。
しかし、後半は逆に一方的な展開となり、何とか形を保っていた北朝鮮の守備が崩壊する。
52分には攻撃の勢いを高めたサウジアラビアが逆転。右サイドを起点に最終ラインの前でパスを繋ぎ、アル・ズーリのクロスからアル・サハラウィがゴール。
さらにその直後には北朝鮮の守備に大きなミス。チャン・ソンヒョクがクリアをアル・サハラウィに当ててしまい、勿体ない失点となった。
勢いに乗るサウジは77分、サーラム・アル・ドサリのループシュートからリ・ヨンジのハンド+退場を誘い、PKを獲得。アル・アビードは一度止められたがしっかり4点目を決め、得点とともに数的優位も手に入れた。
試合終了間際には立て続けに北朝鮮にチャンスが訪れたものの、ワリード・アブドゥラーが好セーブではじき出し、試合は1-4のままで終了した。
サウジアラビアは初戦で4失点を喫したが、逆に今回は4得点で勝利し、決勝T進出の可能性を残した。逆に北朝鮮はこれで2連敗となり、敗退が決定している。