アメリカ・MLSの日本人選手第一号として知られる木村光佑が、先月末からポーランドの古豪ヴィジェフ・ウジの練習に参加しているようだ。クラブの公式サイトや地元メディアが連日その模様を伝えている。

MLSの日本人選手第一号

川崎フロンターレ下部組織出身の木村は1984年生まれの現在30歳。

体格は小柄だが100m10秒台のスピードと献身的なプレーが持ち味で、本職はMFながら左右両サイドバック、ストッパーなどでもプレー可能な守備のユーティリティプレイヤーである。

高校卒業前に負った怪我が原因でトップ昇格を逃し、大学時代に渡米。大学サッカーで評価を高めると、2007年にMLSサプリメンタルドラフトで35番目に指名されコロラド・ラピッズへ加入し、MLS初の日本人選手となった。

2010年にはレギュラーとしてチームのMLS制覇に貢献し、全米トップクラスの右サイドバックとして地位を確立。一部では日本代表へ推す声も上がったが、その後、監督交代などのなかでパフォーマンスを落とし、2012年途中にポートランド・ティンバースへ。半年後にニューヨーク・レッドブルズへ移籍する。

レッドブルでは元フランス代表ティエリ・アンリ、オーストラリア代表ティム・ケイヒルら世界的スターらと交友を深め、2013年には24試合に出場したが、2014年は僅か13試合の出場に留まっていた。

新天地はポーランドか

昨年末にアンリが現役を引退、最近ではケイヒルがクラブを退団し中国へ渡ることが発表されるなど、レッドブルは一時代が幕を下ろそうとしているが、木村も例外ではないようだ。新たな挑戦に動き出す木村に地元メディアがインタビューした模様が、『Lodz Sport』に掲載されているのでご紹介しよう。

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