サッカー漫画として斬新な切り口。体の構造や軸・・・

db7「宮山さんは、トレーナーとかを目指されているということもあって、『フットボールネーション』に書かれているようなことも勉強されたりとかされそうですよね。作品については、いかがですかね?」

宮山 「シンプルに知識量がすごいなと、例えば筋肉のつきかたとか、普通の漫画ではかかないじゃないですか。そういうところには、いつも驚かされますね」

大武 「身体の仕組みといった部分は、監修をしてくださっている方に協力をお願いしているところもありますからね。あちらが持っている元々のネタだけじゃなく、自身の疑問をぶつけさせていただいたりもします。後は、意外と読者の方からネタをもらったりもしてますね」

宮山 「軸の話とかも、なかなかサッカー漫画とかだと出てこないですよね」

大武 「武道とかだと、ナチュラルな話なんですけどね。サッカーって、スポーツ的な側面に特化していますけど、体の操作をするって言う点では同じじゃないですか」

宮山 「後は、鍼灸とかの勉強を学校でしている時に出てくるようなツボとかの話も出てくるっていうのが凄いなと思います」

大武 「ツボは馬鹿にできないですよね。針治療とかも、身体のメンテナンスに取り入れてる選手もいるし」

宮山 「そうですね。今僕が行っている専門学校とかには、ブラジルW杯にも帯同した人がいたりして。その方はレフェリーのケアを担当された方だったんですけど、スポーツと鍼灸の話は切れないなと」

うくら「ACミランにも、そういう方がいるってのは聞いたことがありますね。日本人のトレーナーさんが、選手のケア面で高い評価を受けているとか」

大武 「スポーツに特化したら針灸師なんて需要あるんじゃないですか?」

うくら「もしかしたら、宮山さんは未来のミランの針灸師かもしれませんね(笑)」

結城「体のバランスを整える点でも、そういった面って面白いですよね。それこそ、大武先生が言う「軸」を調整する上で整体であったり、そういうものは役に立つのかなと感じます」

宮山 「そうですね、筋肉の凝りに対して、針を刺すことによって凝りをとるんですよね。身体のバランス感覚とも、繋がってくることだとは思います」


【次ページ】 シンメトリーとバランス。香川真司の話題も