db7「では、(次は)大武ユキ先生の『フットボールネーション』でございます。是非、ご紹介をお願いします」

大武 「とりあえず、舞台は東京都三部のアマチュアチームなんですが、『足の綺麗な選手』、『身体の使い方』が上手い選手を集めて天皇杯を勝ち上がろう、という話ですね」

結城「シンプルに、斬新なトピックという感じがしますよね」

大武 「意外に誰も気がついていなかったことなのかな、と思っていて。ヨーロッパの人たちも、もしかしたら気にしてなかったのでは」

db7「トップクラスのプレイヤーってのは勿論、大武先生の描かれるような事はしていると思うのですけど、無意識っていう可能性もありそうですもんね。体の使い方って、パッと言われても解らないところもあったんですけど、読めば読むほど気づかされるというか…『革命的』なところがあったと思います」

大武 「漫画は絵で描けるから、文章ではなかなか解らないことも漫画ならできますよね。文字だけで説明するとなると、難しすぎる感じになっちゃうような気もするんですけど」

宮山 「読んでいる側としては、イメージしやすいですよね、やっぱり。漫画という形になっていると」

結城「うくらさんは、『フットボールネーション』のご感想はいかがですか?」

うくら「そうですね、やっぱり『革命的』ってdbさんおっしゃったんですけど、その通りだなと。海外の選手とかが、日本人選手と背丈はそこまで変わらなくても、あそこまで上手く出来るのはどういう理由なのかっていうのが解ったのが衝撃的でした。この漫画を読む以前は、そういった観点自体が無かったので」

結城「『フィジカルの違い』、という言葉で片付けられていたという部分に深く踏み込んでいったという意味では、非常に重要な作品でもありますよね」

うくら「今までのサッカー漫画って、そこじゃないところにスポットがあたっているところが多かったような気がするんですよね。一方で、この 『フットボールネーション』は技術書というか、実用書というか。そういったところが、印象に残りましたね」

db7「技術書という意味では、それこそプレイヤーや指導者に読んで貰いたい作品になっていますよね」


『フットボールネーション』 著者:大武ユキ

詳しくは、小学館コミックのHPで。第1話試し読みあり!


【次ページ】 主人公のモデルは?そして、理想とするボランチ像とは