結城「ちょっと話は戻るんですけど、僕の中で沖君のイメージって元ドイツ代表のミヒャエル・バラックなんですよ。『身体の軸がしっかりしている』っていうのと『理論で作られたフットボーラー』といった感じが。縦にしっかりと身体が伸びていて、接触の中でも軸が崩れない。だからこそ、鋭い縦パスが出せるのかなと。ピルロとかが柔のイメージだとしたら、剛という感じで。でも、剛とは言っても単純に固いだけではない」

大武 「ちょっと軸、に関連する話なのかもしれないですけど。体にしても、顔にしても、一流選手ってシンメトリーだなって思うんです。日本だと、顔がシンメトリーの選手ってなかなかいないじゃないですか。シンメトリーの選手って、バランスがいいんですよ」

手原「そういう観点だと、遠藤とかって、全然違うんですよね(笑)」

大武 「例えばリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドなんかシンメトリーですよね」

宮山 「日本人だと、中田選手とかもシンメトリーですよね」

大武 「後、最近感じているのは香川が傾いているなと…」

db7「ガッツリ、傾いてますね」

大武 「左右の方のバランスが全然違うと、ちゃんと整体のひとに治して貰わないといけないのかなあと感じています。もしかしたら、プレミアで怪我をしている期間で変な筋トレしちゃったのかなと…」

db7「マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしても、怪我の離脱期間に何かあったのではないかというのは思う所ですね」

大武 「フィジカルが弱いと言われて頑張ったんでしょうけど、足怪我してるときにそれやるとよくないですよね」

結城「議論としては、推測ベースになってはしまいますけど、バランスが崩れているのは事実ですよね。アジアカップとかでも、難しい体勢からのシュートが全然枠内に飛ばせていなかった。ドルトムント時代とかの、柔らかい身のこなしが武器だった香川選手だったら、もう少し良い状況を作れたんじゃないか。とは思っていました」

宮山 「無駄な筋肉、つけちゃいましたよね」

うくら「無駄な筋肉、というか大胸筋についてはニューカッスルのテイラーを見ると、そう思いますよね」

大武 「メッシなんて、もう体だるんだるんじゃないですか、あの柔らかい感じがいいんですよ」

手原 「後、ニューカッスルで言うとホナス・グティエレスは全体的にサッカー選手っぽくない体型ですよね」

大武 「『大胸筋がガッチリ』なんて選手は、例えば今のチェルシーにはほとんどいないじゃないですか。ランパードがいなくなったタイミングで、そういう選手はいなくなった。イヴァノビッチとかも、ガッチリしたイメージですけど上半身はゴツゴツしてないですよね。ジョゼが、選手を選ぶ時にそれを意識しているのかは不明ですが、もしかしたら体型がしっかりした選手が好きなのかなと」


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