オフシーズンを彩る移籍市場予想、第2弾。今回は毎年必ず一人はやってくる「元Jリーガー」に焦点を当ててみた(第1弾のアジア枠編はこちら)。

元Jリーガーが好まれる理由は二つある。一つは選手側が「日本のサッカーを理解している」点だ。過去に活躍してもしていなくても、Jリーグのスタイルを既に知っているという点はクラブにとって大きい。

もうひとつは、クラブ側が選手の「特徴を知っている」点だ。クラブが新たな外国人選手を獲得する際は現地リーグでのプレーDVDなど映像資料を見ることが多いと言われているが、かつてJリーグで活躍した選手ならば自前の資料で調査することが可能となり、獲得コストを大きく削減出来る。

以下、今冬にJクラブが獲得しそうな元Jリーガー10人を紹介しよう。

タルタ

国籍:ブラジル
ポジション:MF
年齢:26歳
所属:フリー (前所属:蔚山現代)

2011シーズンに鹿島でプレー経験のある左利きのアタッカー。

鹿島退団後はブラジルのクラブを転々としていたが、今シーズンから韓国Kリーグの蔚山現代に加入。ただチームは低迷し、外国人入れ替えのためシーズン途中で退団。現在はフリーとのことだ。

実績は残せなかったものの、日本、韓国の両リーグでプレーを経験しているのは大きく、実力からしてJ1中堅~J2のクラブが獲得に動きそう。局面打開力を持ったプレーヤーに欠けるクラブにはうってつけの存在だ。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★

オズマール

国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:28歳
所属:フリー (前所属:パラナ)

2012年から3シーズンに渡って福岡、愛媛、水戸でプレーしたストライカー。水戸退団後はブラジルに戻ったが、今年1月以降フリーの状態が続いている。

圧倒的なスピードを誇り、一人でゴールを奪える選手。本来のパフォーマンスを取り戻すことが出来ればJ2~J3レベルでは十分通用するものと思われる。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★

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