この25年間、Jリーグは様々な貢献をしてきました。
『ドーハの悲劇』と言われていたのが93年ですから、その後5大会連続ワールドカップ出場を果たしたり、今リオに旅立ちますけど、6大会連続のオリンピック出場を果たすエンジンとなったのはJリーグであります。
ただ一方、アジアの各国や各クラブの急成長の中で、相対的にJリーグクラブ、Jリーグ、日本のサッカーの水準が優位を失いつつあります。
また、ビジネスの観点で言うと、昨年観客数が初めて1000万人の越えましたというお話をしました。そしてクラブやリーグの収益も昨年過去最高を記録ししたわけですが、トータルでおしなべて見ればまだまだ入場数も横ばいというのが現実感かなと思っています。
ここでJリーグは今一度、不連続の大きな成長を果たさなければいけないステージにいるという認識をずっと持っておりました。
今回2017年からの放映権交渉にあたってまず私の中で思っていたのは、我々が不連続に大きく成長できるか否か、そのパートナーはどういう方々となるのか、ここが一番の交渉に入る前の思いでございました。
今回ご紹介いたしますけれども、パフォームグループ。ロンドンに本拠を置きまして、世界百ヵ国を越える国々とコンテンツ配信、それからメディアサービスを行っています。スポーツに関する世界最大級のプレーヤーでございます。
おそらくさきほどのVTRにあったような新しい観戦スタイル、スポーツ文化を日本にもたらしてくれるだろうと思っております。
それからNTTグループは申し上げるまでもありませんけども、これから日本のデジタル化を一気に進めていく最高のパートナーであると確信しております。今日ここで三社合同で発表できることを本当に嬉しく思います。
また日本政府が発表していますが、『スポーツを日本の成長産業として位置づけていく』という基本方針のなかで、まずそれをJリーグが牽引する形でリードしていく。そういう使命を帯びているという非常に大きなミッションを今回担ったと考えています。
具体的に放映権に関するご説明をまずさせていただきます。