久保裕也が移籍し、注目を集めるKAAヘント。
一体どのようなクラブなのだろうか?3つのポイントから迫ってみることにしたい。
1. 発音はヘント?ゲント?
まずは基本情報から。
ヘントはベルギー北部オースト=フランデレン州の州都で、ブリュッセル、アントウェルペン(アントワープ)に次ぐ同国第3の都市だ。
人口は25万人ほどで、面積は埼玉県熊谷市や大阪府堺市などと同じだ。ちなみに、地域の名である「ヘント」は言葉によって表記が異なり、英語では「Ghent」、オランダ語やドイツ語では「Gent」、フランス語では「Gand」となる。
さて、そんなヘントをホームとするサッカークラブがKAAヘントだ。
KAAヘントの正式名称は"Koninklijke Atletiek Associatie Gent"。
「王立アスリート協会ヘント」という訳が示す通り、もともとはヘントを本拠地とするスポーツクラブであった。1864年、陸上競技や陸上ホッケーのクラブと誕生し、その後サッカー競技が伝来したことで1900年になってサッカーチームが設立されたというわけだ。
ちなみに、現地の発音を日本語に直すと「カー・アー・アー・ヘント」に近い。ベルギーには似たチーム名にヘンク(Genk)があるが、Gの音は「ゲ」より「ヘ」や「ヒェ」に近くなる。
ホームスタジアムのヘラムコ・アレーナのキャパシティは2万人。
そこまで大きな会場ではないが、2013年にオープンしたということで新しく、ライトアップすることもできる。