ただいま南米とサッカーファンを騒がせているニュースに、無関係の日本人が巻き込まれてしまったようだ。
自分のツイッターアカウントが、昨年のアトレティコに続き、今回はゲレーロ裁定でペルーでバズりました…。 https://t.co/QxlEnmeT9y
— 大川 佑 | @Tas | Goal編集長 | (@tas) 2018年5月15日
「自分のツイッターアカウントが、昨年のアトレティコに続き、今回はゲレーロ裁定でペルーでバズりました…。」
こうつぶやいたのは、『Goal.com』日本語版の大川佑編集長。
大川編集長といえば昨年6月、アトレティコ・マドリーのサポーターに自身のTwitterアカウントが“襲撃”されるという事件があった。
これはアトレティコがスポーツ仲裁裁判所(CAS、スペイン語でTAS)から補強禁止の処分を下された際、激怒したサポーターが一斉に"tas"のアカウント名を攻撃したが、そのアカウントは大川編集長のTwitter(@tas)であったというもの。
勘違いによる騒動はスペインなど各メディアで報じられ、Qolyでもお伝えする運びとなったが、今回、またしても悲劇が繰り返されたようである。
騒ぎの発端となったのは、ペルー代表のFWパオロ・ゲレーロだ。
彼は昨秋、ドーピング検査で陽性反応を示し1年間の出場停止を命じられたが、その後処分は半年に軽減。そして先日、所属するフラメンゴで復帰を果たし、母国が36年ぶりの出場するワールドカップにエースとして参戦する予定だった。
しかし、ここにきてスポーツ仲裁裁判所はゲレーロに「出場停止の延長」という無慈悲な裁定を下し、彼のワールドカップ欠場が決定的になってしまったのである。
この決定はもちろんペルー国民を激怒させ、チームメイトが国民にデモを呼びかける事態へと発展。SNSではスポーツ仲裁裁判所(TAS)に抗議しようと動きが広がったが、誤って大川編集長のTwitterアカウント(@tas)が標的にされてしまったというわけだ。
スペイン語圏で再び起きた珍事件は、ペルー本国やゲレーロがプレーするブラジルでも報じられることに。
Paolo Guerrero: El japonés (@tas) al que todos confunden con el TAS en Twitter ► https://t.co/ITShRSzZ06 pic.twitter.com/xfgZY3cDTm
— El Comercio (@elcomercio_peru) 2018年5月14日
"No soy el TAS, dejen de maldecirme": Periodista japonés @tas fue confundido por caso de Paolo Guerrero https://t.co/8im26OP48Q pic.twitter.com/UwF1TCo4yN
— Diario Correo (@diariocorreo) 2018年5月15日
大川編集長は「僕の名前は佑(たすく)で、人はタス(Tas)と呼びます。僕はTAS(スポーツ仲裁裁判所)じゃないよ!」とスペイン語で呼びかけるとともに、#FuerzaPaolo(がんばれパオロ)というハッシュタグをつけ、「想いはゲレーロと共にあります」とペルー国民にエールを送っている。