マラドーナ&カニーヒャ(アルゼンチン)

近年のアルゼンチン代表はリオネル・メッシと相性の良い選手を探すことが一つの課題となっていたが、かつてアルゼンチンを代表したディエゴ・マラドーナには相棒がいた。クラウディオ・カニーヒャ(カニーヒア、カニージャとも)である。

「風の申し子」と呼ばれ、サッカー選手になるまでは陸上の大会にも出場していたというカニーヒャは類まれなスピードで縦へのドリブル突破を繰り返したウィンガーである。特に1990年のW杯ではマラドーナとコンビを組み、連覇を目指した。特に決勝トーナメントブラジル代表相手に決勝点をあげ話題となった。だが、決勝では出場停止でカニーヒャは出場できず。マラドーナはギド・ブッフバルトのマークに苦しみ、準優勝に終わっている。

カニーヒャは一時は出場停止などで落ちぶれるも、2002年W杯には経験を買われて驚きのメンバー入り。怪我もあり出場することはなかったが、ベンチでモチベーションを上げるために奮闘、スウェーデン代表戦では出場していないのに退場処分を受けている。

今大会では快速FWとしてクリスティアン・パボンが起用されたが、かつてのマラドーナ&カニーヒャを思い浮かべたファンも少なくないだろう。