今月、ベネズエラ、キルギスと2018年最後の親善試合を行う日本代表。

今回は“絶対的存在”と言える長友佑都が気胸の手術により離脱したため、左サイドバックの人選に注目が集まっている。

代役の一番手として考えられているのが佐々木翔であるが、彼と長友の共通点といえば右利きの左サイドバックであるということ。日本代表は過去を振り返っても「左利きのサイドバック」選びに苦労しており、それが今日までも続いている。

そこで今回はあえて、今だから推したい「代表未招集の左利きサイドバック/ウィングバック」を特集してみよう。

杉岡 大暉(湘南ベルマーレ)

今、「左利きの左サイドバック」といえば何といってもこの男だろう。

昨年、プロ1年目にして湘南でポジションを掴み、U-20ワールドカップに出場した成長株は、先月末に行われた横浜F・マリノスとのルヴァンカップ決勝でものの見事な決勝弾を叩き込み、「時の人」となった。

彼はセンターバックも可能な対人の強さと高精度の左足が高く評価されているが、それ以上に“推したい”のは精神面だ。アジア大会の決勝・韓国戦では途中、相手との激しい接触で頭部を流血するアクシデントに見舞われたものの、それ以降むしろ覚醒したかのように相手のサイドで脅威になり続けた。

さすがは名門・市立船橋高で主将を務めただけのことはある。タフな展開になればなるほど、時間が経過すればするほどに凄みを増す20歳から目が離せない。