ガビ(スペイン)
間違いなく、代表チームから呼ばれたことのない最も偉大な選手はガビであろう。ヨーロッパでベストな守備的MFとして、ディエゴ・シメオネ監督のアトレティコ・マドリーをヨーロッパ屈指のクラブに引き上げた。
ユース出身であるが一度レアル・サラゴサに移籍し、2011年に再びアトレティコ・マドリーへと戻ってきた。それがシメオネ監督のファーストシーズンだった。
そして次年度にはキャプテンも任されることとなり、シメオネイズムを体現する象徴の一人に。勤勉な倫理観を持ち、現場にその哲学を植え付けていった。
決して世界最高のリソースを持たないクラブが、リーガを制覇し、2度のCL決勝に到達し、コパ・デル・レイとヨーロッパリーグを優勝した。それはまさにガビの功績でもある。
ただチャビ、イニエスタ、ダビド・シルバ、セスクらと競い合わなければならなかったという点で、とにかく不運な時代だった。