こちらの表を見てもらいたい。

こちらは森保監督になって起用された2列目より前の攻撃的な選手と、ビッグ4が一緒にプレーした時間を示すもの。

ビッグ4がそれぞれ250分近く同じピッチに立ったのに対し、それ以外の選手は、大迫の招集が免除されたコスタリカ戦こそ小林悠が3人と68分間プレーしているものの、ほとんど45分にも満たない時間しか彼らとプレーしていないのだ。

特に、現チームの象徴的な存在となっている中島翔哉とプレーした選手は、小林、浅野以外ただの1分さえもない。

森保監督はコスタリカ戦の結果を受けて2列目3人を軸にしつつ、他の選手にチャンスを与えるために試合によってメンバーを一新した。しかし、どんなに良い選手でも“軸”のないチームの中で活躍するのは簡単ではない。

さらにいうと、そうした試合で起用された選手のタイプはほぼ「受け手」だった。キルギス戦の先発は杉本、北川、原口、伊東に加え、ボランチもゲームメイカータイプの柴崎ではなく、守備や球際の強さを評価される三竿、守田だった。

彼らは皆、どちらかといえば周りを使うよりも使われることでより生かされる選手たちだ。