━━では、「バーレーンリーグ初の日本人選手」となったブダイヤ・クラブへの加入もエージェントと知り合って…という流れだったですね。
まぁ、Facebook上での話なんで、「知り合って」と言っても、そのエージェントに会ったことはなかったんですけどね(笑)
その前にオーストラリアのクラブを紹介してもらっていたんですが、それはサイドバックでの話だったんです。
自分がこれまでやってきた感覚から、次のクラブでもボランチで勝負したいなという思いがあって…。アジアでやるにはボランチ以外では難しいというか、真ん中のポジションのほうが結果やインパクトを残せやすいですからね。
そして、そのオーストラリアの話の直後にバーレーンの話が来たんです。
━━その話が来た時はどうでしたか?
「中東ってどうなん?」っていうのが正直な感想でした(笑)
それまで日本人選手でプレーした人はいなかったんで、知り合いや伝手もありませんし。
でも、「なるべく日本人選手がプレーしたことがないところに行きたい」という気持ちがあったので、「とにかく行ってみよう」と(笑)
行く三日前ぐらいに「サウジアラビアとの国交が断絶する」みたいな話も出たりして、ちょっとやばそうな雰囲気も感じてましたが…。
━━それには「行く勇気」も必要だったのでは?
やっぱり、なんでも行ってみないとわからないですからね。色々と言われてましたが、問題なく入国できましたし、街もキレイでした。
どこに行っても、「街、砂漠、一本道の三点セット」のような作りで、街の周りに何もない景色は面白かったですね(笑)
ちなみに、自分が住んでいた街はこの国では小さいほうで、インド人など出稼ぎの人が多かったですね。現地の人はゆっくりしていて、外国の人が働いているというか。
ちなみに、海辺以外は特に見るべき観光スポットはありません(笑)
でも、コンパクトな国なので、首都のマナーマへ移動するにも車を使えばそこまで大変ではなかったですね。ただ、自分は車を持っていなかったので、近くのスタバまで歩いて、片道1時間コースでした。真っすぐの一本道をただ走るので車なら早いんですけど(笑)
━━最終的には「バーレーン初の日本人選手になること」を決断したと。
はい。まだ「誰もやったことないリーグ」という設定がかなり魅力的でした(笑)