ヘタフェのMF柴崎岳が、21日に行われたリーガ第33節のセビージャ戦で約4か月ぶりとなる出場を果たした。
昨夏のワールドカップで活躍したものの今季は開幕から出場機会を得られず、伝えられた今冬の移籍もかなわなかった柴崎。
昨年12月15日以来出場がなく、2019年はベンチ入りもままならない状況だったが、CL圏内を争うセビージャとの大一番に突如として先発起用された。
柴崎が最初に配置されたのは中盤の右サイドだった。ただ試合は何度もファールで止まる展開となり、あまりボールに触れられなかった柴崎は、左サイドへの移動を経て途中からは2トップの一角に。
するとそれが功を奏したのか、その後チームはVAR判定でのPKを2つを獲得し前半で2ゴールを奪う。2つ目のPKは、柴崎のコーナーキックから相手のハンドによるものだった。
さらに後半、柴崎が右サイドに展開したパスから、3点目のゴールが生まれる。柴崎はその後60分にベンチへ退いたが、ホームのサポーターから温かい拍手を送られた。
試合はそのままヘタフェが3-0で快勝し、セビージャを抜いてCL出場圏内の4位に浮上している。
柴崎にとって内容的に大きなアピールとはならなかったが、大事な一戦で結果を残せたことは明るい材料だろう。残り試合での巻き返しに期待したい。