――昨シーズンは9月以降先発に定着し、レギュラーとして最後までプレーしました。ロティーナ監督のサッカーに対する慣れもあったんでしょうか?

出場は当時怪我人が重なっていたこともありました。

サッカーに関しては慣れたというよりも、「元々理解していたけどやらなかった」というのが正解だと思います。チームで協力してプレーすることはもちろん大事ですが、一瞬一瞬で自分の判断のほうが正しいと感じたら、どうしてもそちらを取ってしまう。たとえそれがチームのルールではなくても。

そのくせがどうしても直らなかったですし、直そうとも思っていませんでした。正直な話、今でもそうです。

ただ、試合に出場しなければ、何も口にすることができません。だから、まずは試合に出てみようと。そこからまた感じることもあるだろう、という感じでしたね。

――ロティーナ監督になって、チームとして変わった部分はどこだと感じていますか?

より戦術的になりましたね。監督によって本当にサッカーって変わるじゃないですか。その中でやはりその監督に合った選手も大事ですし、その監督の理想に近付ける選手も大事です。

誰がどこまで戦術的な部分を理解しているか僕には分かりませんが、1年間やった選手と新しく入ってきた選手ではやはりそこに“差”があります。

個人的にロティーナ監督は、熟成されていることを好む監督だと思っています。「このメンバーでやれば勝つ」というベースを自分の中でしっかり持っているタイプだと思うので、そこに割って入ってくることは簡単ではないとキャンプでも感じました。

――イバンコーチの存在もやはり大きいですか?

2人がどこまで信頼し合っているのか、そばにいる僕らもよくは分かりません(笑)。必ずしも監督が言っていることすべてをイバンが言っているわけではないというか。

だから僕らもよく分かってないのですが、とりあえず攻撃はイバン、守備はロティーナ監督という感じです。