――前回お話を伺ったのが九州リーグへ昇格したばかりの2年前でした。そこから「JFLへ昇格できなかった2シーズン」が過ぎたわけですが、この2年間での変化は?

変化はありましたね。現場で言えば、選手の部分はかなり変化したと思います。

1年目からいる選手はもう2人になりました。これは自分自身が抱えていたジレンマの一つで、戦う舞台が変わるなかでその変化に追いつかない選手が当然出てきます。また、プロでやっていた選手とそうではない選手のギャップが大きければ大きいほどチーム作りも難しいです。

どちらかに合わせる必要がある一方、実際にはそれがなかなか合わせられず。となると「最低限ここまで」といった形である種の妥協を強いられます。

その結果、一つのチームとして勝負がかかった大事なゲームを勝ち切ることが難しかったです。昨年、最後のところ(※地域チャンピオンズリーグ)で勝てずそれを実感しました。

ただ、チームとして初めてあの舞台を経験し、今年は大半の選手が残ってくれたので、2年前と比べるとそこは大きく変わってきています。

――地域チャンピオンズリーグという特殊な短期決戦。高原選手としても初めての経験だったと思うのですが、実際に参加してみてどんな印象を持ちましたか?

3日連続で試合を行い、しかも基本的にすべて落とせない。難しさがかなりある大会だと正直感じました。

ずっと試合に出ていた選手が大事な時に2人ほどいなくなってしまって。そうなると、スタートは大丈夫かもしれませんが、途中から流れを変えたりすることが難しくなります。そういった駒不足な面はありました。

3日間連続で試合があるので、マネジメントは簡単ではありません。そこまで試合にほとんど出ていなかった選手が先発することもありました。

その結果が2勝1敗、グループ2位での敗退。2日目、1-6で敗れた福井ユナイテッドFC戦は、自分も含め選手の経験不足が出てしまったかなと思います。