今季バイエルンからリヴァプールに加入したスペイン代表MFティアゴ・アルカンタラ。怪我で離脱しなければならなかったこともあってチームへの適応が遅れており、このところは「守備で貢献できない、攻撃が遅れる」といった批判もされるようになっている。
しかしながら、『BT Sports』で解説を務めているマイケル・オーウェンとリオ・ファーディナンドは以下のように話し、ティアゴを擁護したとのことだ。
マイケル・オーウェン
「彼は現時点で最高のメンバーが揃っていないチームに入っているわけで、判断を下すのは難しいよ。
先程も話し合ったが、選手としては彼に感謝すべきだよ。彼がやれることを考えれば、プレミアリーグで最もユニークな選手だよ。誰もマネできない。
おそらく最も近いのはポール・スコールズだろう。彼の目の配り方を考えるとね。
だがそれを聞いたら誰もが思うだろうね、『彼はそんなにアシストしてるか?いいパスはあるが深い場所からのものばかりだ』とね。
『彼は失点を止められる選手か?』というのもね。映像から見ても彼は素晴らしいディフェンダーではない。
しかし彼は素晴らしい選手であることは誰もが知っている。チームの選手が戻ってきたときに彼を判断したいね」
リオ・ファーディナンド
「私は彼が好きだよ。素晴らしい選手だと思う。
必ずしもラストパスやアシストを出す必要はない。その前のパス…いわゆる『プレアシスト』を出せばいい。それをするためにボールを持つタイプだ。
バイエルンは間違いなく昨季のヨーロッパで最高のプレッシングチームであったし、そこで重要な役割を担っていた。
マイケルが言ったように、彼は怪我で解体されたチームに入ってしまった選手なのだからね」
ヘンダーソンやファビーニョ、ファン・ダイクらが万全な状態のチームに入ったときにどうなるか。それを見てみなければ評価は下せないというのが、彼ら二人で一致した見解であるようだ。