サウジアラビア公共投資基金(PIF)が支援を行っているコンソーシアムによるニューカッスルの買収がついに決まった。

ただ、サウジは人権問題を抱えていることから、今回の買収劇に対して、人権団体やLGBT団体から強い非難が寄せられている。

また、『BBC』によれば、英国政府はサウジとの関係を守るために、協議交渉の詳細を明らかにすることを拒否したとのこと。

政府はこの取引に関与していないとしているが、英外務省はプレミアリーグと協議を行っている。

ただ、サウジとの関係が悪化する可能性があるため、政府はリーグ側に伝えた内容を公にすることを拒否した。

BBCは情報公開法に基づき、協議の詳細を外務省側に要求。だが、返ってきたのは、2020年5月と6月に行われた議事録を編集したコピーのみで、出席者のリストや議事録全文の公開は拒否された。

すでに外務省側は3月時点で「我々とサウジ政府との関係の詳細情報を開示することは、両国間の関係にダメージを与える可能性がある。サウジとの関係を通じて、英国の利益を保護・促進する政府の機能を低下させることになり、公共の利益にならない」との回答も示している。

5月に行われた協議には外務省やプレミアリーグだけでなく、国際貿易省の代表者も出席していた。

英国にとってサウジは重要な貿易相手国。実際、英国はアメリカに次ぐサウジへの武器輸出国でもある。

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サウジがニューカッスルを支配していないという法的拘束力のある保証を得て、プレミアリーグは今回の買収を承認した。

ただ、買収資金の8割はPIFが拠出したものであり、同組織は国家とは独立しているとされているものの、トップとして組織を動かしているのはサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子である。

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