このままの勢いをキープできればJ2優勝も
注目の上位対決となった第19節のモンテディオ山形戦を制して、見事3試合連続で3-0の勝利を収めた新潟。文句なしの強さを見せており、このままの勢いをキープできれば、J1昇格はもちろん、J2優勝の可能性も十分だ。
とはいえ、群雄割拠のJ2。昇格争いはここから激しさを増しそうだが、松橋監督のマネジメントを見る限り、最後まで昇格争いに絡むと予想する。ターンオーバーが上手く機能しており、後半戦に向けて大きなプラス材料となっているからだ。
タレント揃いの2列目が出場機会を分け与えられているが、特に連戦が続く際は、各ポジションで選手を入れ替えながら上手く乗り切っている。
例えばセンターバックでは、田上大地と早川史哉がベテランである舞行龍&千葉の負担を軽減。更にボランチでは、星が存在感を高め、高卒ルーキーの吉田陣平が堂々としたプレーで確かな戦力になっている。
試合を重ねるごとに選手層は厚みを増しており、怪我人が出たり、夏場の戦いで疲弊したりした際にも問題なく対処できるだろう。
指揮官の采配に応えるように、選手たちが結果を残している点も見逃せない。第15節・東京ヴェルディ戦では、3点リードを追いつかれる嫌な展開で、途中出場の矢村が決勝点を奪ってみせた。
また、第19節・山形戦では、4試合ぶりにスタメン起用された松田と田上がゴールを決め、快勝劇に大きく貢献している。
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このように、”日替わりヒーロー”が今後も要所で出てくれば、長丁場のリーグ戦を戦い抜けるはず。確固たるコンセプトを掲げる指揮官と采配に応える選手たちがJ1昇格の切符を手に入れられるか、大いに注目したい。