――最後にザスパクサツ群馬の話を。加入されて3シーズン目、改めて群馬に戻るきっかけや経緯を教えてください。

タイのクラブで契約を終えた後、すい臓のオペをしました。数年前に体を壊した件があったので。それからすぐにはチームを決めず、約半年いかないくらいですけど空きの時間を作ったんですね。

サッカー選手を長く続けていたいので、数カ月でも空けることでその先サッカーが1年でも長くできるとかそういうふうになるんじゃないかなと思ったんです。その間、「今は決められないですけどザスパクサツ群馬に興味があります」という話を僕のエージェントからチームにしてもらいました。

チームというのは当然プロなのでお金の問題とかありますが僕は一切触れてません。(給与は)多いに越したことはないですけど一切交渉もせず、「もうその分でいいです」と決めました。お金とかではなく地元というのがデカくて。「地元で地元のクラブに貢献するんだ」といった時にそのタイミングしかなかったんです。(加入当時35歳だったが)あと1年経ってから来るのではまたちょっと違うなと。

タイの他のクラブに残るオファーもありました。他のチームに行けば、例えばお金だけでいったらもう2倍、3倍、4倍どころじゃなかったです。だけどそれを断ってここにいる意味。やっぱり地元で自分の存在価値を示したいというのもそうですし、僕は群馬県の前橋育英出身なので、高校まではこの群馬県のサッカーの業界に育ててもらったと思ってます。

だから、群馬でプレーすることで「細貝っていう群馬県出身のサッカー選手が群馬に戻ってきたんだって」と群馬の子供に思ってもらえることだったりとかそういう刺激を伝えられることができたらなという想いで戻ってきました。

――今年がプロ19年目のシーズン、ここまで個人としてパフォーマンスはいかがですか?

いま11節かな?ここ数試合なかなか出ることができてないので、まだまだやらなきゃいけないなという感じではいます。

年齢のところもそうですけど、ベテランとして、キャプテンとして、ピッチに立ちたいのはもちろんですけど、その中でもチームの調子というのが良いに越したことないので。チームが少しでも良い方向に行くようにやっていかなきゃいけないっていうのを自分に言い聞かせながらやっている状況ではいます。

――6節以降スタメンを外れていますが、控えには必ず入っている。大槻監督からはどんな言葉をかけられていますか?

最初に(外れた)清水戦はいろいろ話をして。連戦だったんでこっちに残って行かなかったんですけど、清水戦に行ったメンバーで試合に勝利したことでそこから清水、栃木、長崎、大宮、いわきとスタートは同じメンバーで全部いってると思います。

チームが調子良かったのもあるのでそこに関しては僕自身も納得していましたし、出た時に自分が何ができるかというとこにフォーカスしてやるしかないのかなという感じではいます。

特別大槻さんに何か…もちろんコミュニケーションはとっていますけど「これだからこう」と言われてることはないですね。