不屈の男が帰ってきた!
24日に行われたルヴァンカップで、横浜F・マリノスに所属する宮市亮が301日ぶりとなる実戦復帰を果たした。
宮市は昨年7月27日、日本代表として出場したE-1選手権の韓国戦で右膝前十字じん帯を断裂。ワールドカップ出場が絶望となり、実に4度目となる膝の手術を受けた。
度重なるケガとあって引退も囁かれたが、現役続行を決意。以来リハビリを続け、この日行われた北海道コンサドーレ戦の後半37分に投入され復帰した。
横浜FMのケヴィン・マスカット監督は試合後、宮市について以下のようにコメント。
「10ヶ月のリハビリを乗り越えての今日の出場になりました。全員が 彼を毎日のように見ていましたし、その中で彼は練習場に来ては笑顔でしたし、常に前向きに戻ってこようという意識が高かったです。そういう彼のキャラクターや性格の素晴らしさを自分たちもそうですし、選手達も見てきました。
残りわずかな所での出場でしたが、もうあと少しでゴールを取れるチャンスもありました。その中で彼がやってきたことっていうのを無駄にせずに、ここまで乗り越え、ピッチに戻ってきたっていうのは彼が自分自身で掴んだものだと思います。
今後の出場時間は、経過を見ていきたいなと思っています。先程も言ったのですが、彼にはメンタルの強さがある。あとはフィジカル的にどれだけ戻せるのか、もっと強くなれるのか、 そういう所も大事です。今は出場時間をどれだけ伸ばせるかっていうのは正直言えません。しかし、彼の夢や努力というのを見ながら決めていきたいなと思います」
またこの試合では、対戦相手の札幌も昨年9月に宮市と同じ右膝前十字じん帯を断裂したMF深井一希が復帰した。
【関連記事】日本代表史上「最速のスピードスター」は誰だ!6人の“爆速王”を選んでみた
宮市は「同じ前十字仲間として『お互いケガなく頑張ろうね』と話した」と試合後に深井へエールを送っていたとのこと。
札幌のペトロヴィッチ監督も「(深井は)ケガがなければ日本代表になってもおかしくない選手。今後ケガなく、本来の力を発揮してほしいですし、新たな第一歩をうれしく思います」と語っていた。