8位 アルフレド・ディ・ステファノ

「あいつは誰だ?ピッチ上のどこにいても、ボールを奪えるポジションにいる。起きること全てに影響力があるのが分かる」。

これは1957年にレアル・マドリーでプレーするディ・ステファノの見たボビー・チャールトンの言葉だ。

ジョージ・ベストやディエゴ・マラドーナほどの天賦の才はなかったかもしれないが、チャールトンやフランツ・ベッケンバウアーらは、ディ・ステファノがサッカーを美しいものにした史上最高のオールラウンド選手だったかもしれないと話している。

レアルは彼の獲得をめぐって宿敵バルセロナと徹底交戦。スペインサッカー連盟はディ・ステファノをシェアすることを提案したほどだった。

レアルでプレーすることになった彼は11シーズンで282試合で218ゴールを記録。8度のリーグ優勝にヨーロピアンカップ5連覇を成し遂げた。当然ながら、5度の決勝全てゴールを決めている。

1958-59シーズンのリーガ最終節、得点数で並んでいたフェレンツ・プシュカーシュは自分でゴールするのではなく彼にパスを出した。それでも、プシュカーシュはこう述べている。

「ディ・ステファノが史上最高の選手であり、これからもそうだ」。