「藤枝MYFC=超攻撃的スタイル」という図式が浸透した今、藤枝でプレーしたい選手から売り込みがある可能性も考えられるはずだ。その意味で、今オフの移籍動向は要注目である。
なお、クラブは11月2日に須藤監督の2024シーズン続投を発表した。監督自身も引き抜きの可能性があっただけに、このニュースは朗報である。
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須藤大輔監督
2024シーズン続投のお知らせ
\#須藤大輔 監督との契約を更新し、2024シーズンも引き続きトップチームの指揮を執ることが決定しましたので、お知らせいたします。
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— 藤枝MYFC (@fujiedamyfc_pr) November 2, 2023
「攻守のバランスを整え、J1昇格プレーオフ進出を達成すること」が須藤監督のミッションになるが、「攻撃に傾き過ぎた意識を守備に向けて、攻守のバランスを整える」という流れは躍進を予感させる。
上記の例として真っ先に思い浮かぶのが、2012シーズンから黄金時代を築いたサンフレッチェ広島だ。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の攻撃サッカーを受け継いだ森保一監督が、守備のエッセンスを注入。監督就任からの4シーズンで3度J1を制した。
また、2017シーズンからJ1を席巻した川崎フロンターレも同様のパターンである。風間八宏監督の攻撃スタイルをベースに、鬼木達監督が守備力を向上させた川崎は圧倒的なチーム力で数々のタイトルを獲得していった。
上記はいずれも監督交代によって起きた変化だが、藤枝の場合は須藤監督ひとりで実現しようとしている点が大変興味深い。とはいえ、今季最終戦の第42節・いわきFC戦では、退場者を出したことも響いて4失点。課題の克服は一筋縄ではいかないだろう。
だが、仮に「攻守のバランスを整える」ことに成功すれば、来シーズンは“台風の目”になる可能性も十分ある。
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思えば、今シーズンのJ2を制したFC町田ゼルビアは昨季、15位に沈んでいた。町田は黒田剛監督の招聘がトリガーとなったが、藤枝は攻守のバランス調整がきっかけとなり得る。
須藤監督が理想と現実の折り合いをつけた先に、想像を超えた快進撃が待っているかもしれない。