サッカーでは常に若手選手に期待が集まるもので、ファンはチームの未来を担うであろうタレントに夢を見る。
しかしながら、すべての才能ある選手がそのまま順調なキャリアを歩んでいくとは限らないもので…。
今回は『thesporting』から「世界最高クラスの才能を生かすことができなかったワンダーキッズ4名」をご紹介する。
セオ・ウォルコット
クラブでの成績:563試合132ゴール
代表での成績:47試合8ゴール
16歳でサウサンプトンのトップチームにデビューしたセオ・ウォルコットは、順調に成長すれば世界の頂点を極めるアタッカーになるはずだった。しかし、多くの人々が期待したレベルには到達することができなかった。
サウサンプトンで史上最年少ゴールを決めるなど高い得点力と圧倒的なスピードを見せ、そして数カ月後にはアーセナルへ移籍。しかもプレミアリーグで定着する前に2006年ワールドカップのイングランド代表でメンバーに選ばれ、世界に驚きを与えた。
しかしながらアーセナルでのキャリアはまさに紆余曲折。スピードは素晴らしいものがあったものの、得点力や一貫性に欠けており、ストライカーとしてもウイングとしても中途半端な存在であった。ウォルコット自身は最前線でのプレーを求めていたが、ヴェンゲル監督がストライカーとしての才能を高く評価していなかった。
もし彼にティエリ・アンリのようなシュート技術があれば…あまりにも惜しい選手であった。