アテム・ベナルファ
クラブでの成績:395試合73ゴール
代表での成績:15試合2ゴール
アテム・ベナルファは気まぐれな才能に恵まれた天才だった。その緻密なボールコントロールとドリブル能力、そして素晴らしいシュート技術は最大の強みだった。状態が良ければ誰にも止められることはなかった。ところが彼のキャリアの問題は、ほとんどの場合彼のメンタルが正しい状況にないということだった。
12歳でフランス国立アカデミーのクレールフォンテーヌに入った彼は、チームメイトと激しい衝突を繰り返しながらも圧倒的な才能を見せつけ、3年後には王者リヨンに加入することになる。
そしてプロデビューを果たし、素晴らしいスタートを切ったものの、セバスティアン・スキラッチとの対立によって2008年に退団。その後マルセイユでも多くのトラブルを起こし、フランス代表ではディディエ・デシャン監督との関係が悪化。その後渡ったイングランドでも負傷や契約問題、練習ボイコットなどで話題を集めた。
後にニースで復活の兆しを見せたものの、それが認められて移籍したPSGでは例によって周りと上手く行かず。結局のところその2年間でインパクトを残せず、クラブをハラスメント行為で訴えつつ退団していった。