リヴァウド
ブラジル代表:74試合35得点(1993-2003)
対立相手:ルイス・ファンハール
20世紀末に世界最高の選手だったリヴァウドは、ルイス・ファンハールと犬猿の仲だ。
二人はともに1997年夏にバルセロナへ加入。クラブはその後リーグ連覇を達成し、リヴァウドは1998-99シーズンにバロンドールとFIFA最優秀選手賞を受賞している。
しかし、ここから二人の確執は始まった。
アヤックスで大成功を収めていたファンハールは、ブラジルの天才にさえ自由を許さず左サイドに固定していた。それを不満に思っていたリヴァウドは、バロンドールを受賞した翌日に「もう左サイドではプレーしない。これからは“10番”でプレーする」と指揮官に通達したのだ。
すると、ファンハールも「君はもうトップチームではプレーしない。チームメイトのおかげ、そして左サイドにいたからこそ君は世界最高の選手に選ばれたのだ」と応戦する。
メディアはプライドが高く鼻持ちならない指揮官ではなく、人気選手だったリヴァウドを擁護した。批判にさらされたファンハールはその後成績不振によって解任され、「マスコミの皆さん、おめでとうございます」と皮肉を述べて去っていた。
だがファンハールもやられたままでは終わらず、2002-03シーズンに再招聘された際にはリヴァウドを構想外にして復讐。リヴァウドは追い出される形でミランへ移籍することとなった。
リヴァウドは当時「私はファンハールが好きではないし、彼も私を好きではないと確信している」と話しており、20年以上が経過した現在にいたるまで何度も批判している。