トレーニングやケアの進歩によって、サッカー選手としての寿命はどんどん伸びており、40代に近くなっても世界トップクラスの能力を備えている者も多くなっている。
今回は、『GMS』から「今世界で最も優れた35歳以上のサッカー選手」トップ10をご紹介する。
10位:ヘンリフ・ムヒタリャン
現所属:インテル
年齢:35歳
この数年のムヒタリャンのキャリアは紆余曲折があった。ボルシア・ドルトムントで活躍したあと、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルでプレミアリーグのサッカーに慣れるのに苦労し、キャリアを崩壊させそうになった。
しかし2022年にイタリア・セリエAのインテルに移籍したことがエキサイティングな転機となり、年を重ねるにつれてより効果的なプレーを見せるようになっている。35歳になった今季もレギュラーとして活躍。
9位:ヤン・ゾマー
現所属:インテル
年齢:35歳
明らかに、インテルはベテラン選手にとって特別なことが起こるクラブだ。元スイス代表のゴールキーパーであるヤン・ゾマーは、2年前にブンデスリーガで1試合19セーブというとてつもない記録を成し遂げたショットストッパーだ。
ノイアーが復帰したことによって2023年にバイエルンを退団し、インテルに加入することを決めると、再びイタリア・セリエAでそのセービング能力を証明。今期もリーグ戦全試合に出場している。
8位:カリム・ベンゼマ
現所属:アル・イティハド
年齢:36歳
クリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリーを去ったあと、突如として世界最高のストライカーとして得点感覚を開花させたカリム・ベンゼマ。それまではチームのために才能を隠していたが、2022年にはバロンドールを獲得するなどキャリアの集大成を華々しいものにした。
サウジアラビアに移籍したときには「もう引退まで間近である」という印象もあり、中東のサッカーに馴染むのも時間がかかった。しかし今季は10試合10ゴールと大復活を見せ、その能力が健在であることをアピールしている。
7位:トーマス・ミュラー
現所属:バイエルン・ミュンヘン
年齢:35歳
ルイス・ファン・ハール監督が彼のスペースを利用する能力を高く評価しなければ、今のような素晴らしいキャリアを歩むことはなかったかもしれない。2008年にバイエルンでデビューしたミュラーは、それから10年以上にわたって知性あふれる試合を続けている。
ジャマル・ムシアラなど若手の台頭によって出番自体は減っているものの、それでも途中出場でも先発出場でも必ずチームに貢献してくれる。