コパ・アメリカ2011
2011年7月2日(土) - エスタディオ・23・デ・アゴスト(フフイ)
Colombia
1
1-0
0-0
0
Costa Rica
ラモス
45'
得点者


前半終了間際に先制したコロンビアが後半もそのままのスコアを“維持”し、初戦を確実に勝利した。

牧歌的な雰囲気に包まれたフフイのスタジアムで、予想外の驚きを与えたのは日本の辞退により急遽参加が決まり、五輪代表とオーバーエイジの混成チームで大会に臨んだコスタリカ。A代表と同じ、攻撃時は3-4-3でサイドに厚みを持たせ、守備時には4-4-2でスペースを埋めるラボルペ監督の戦術を若い選手がしっかり理解し、精度は不完全ながらも確かな意図を含んだ1つ1つプレーで、キックオフからタレント揃いのコロンビア代表と互角に渡り合った。最高ではないが退屈もしない興味深い試合となっていたが、その最中、オーバーエイジで10番を背負って参加し、若いチームを引っ張らなければならないはずのブレネスがペレアへの不用意なタックルで一発退場を命じられると、“好勝負”の幕は下り、そこから守備を重点を置かざるを得なくなった。そして終了間際、味方のミスから隙を付かれてコロンビアに先制点を許すと、これが決勝点となった。

コスタリカは後半も数的不利により長く守備を強いられたなかでも選手各々がきっちりと持ち場をこなし、次のプレーへ繋げる意図を継続。最後まで切れることなく、コロンビアを苦しめた。また、守護神アルバラードの個人的な事情により、1stGKに抜擢されたモレイラの好セーブも光り、敗れたにも関わらず、純粋に今大会を盛り上げてくれるのではないかという期待感を持たせる内容だっただけにつくづくブレネスの退場が惜しまれる。

コロンビアはファルカオの1トップで臨み、相手に退場者が出てロダジェガとの2トップに変更。前半終了間際に奪ったラモスの先制点を確実に勝利へ繋げた。守備面で危険を感じさせる場面はほとんどなかったが、これだけのタレントを擁しながら選手個人のアイディアに委ねた単調な攻撃に終始。それはまるで前日の試合(アルゼンチンvsボリビア)を見ているかのようで、後半は意思統一されたコスタリカの守備をなかなか崩せず、むしろリードしているコロンビアの選手に余裕が感じられなかった。大会前、ゲームメイカーの不在を危惧したバルデラマの言葉通りの展開になったが、それでもグループリーグではなく先を見据えるコロンビアにとって、初戦でまず結果を残したことは及第点と言えるだろう。

(筆:Qoly編集部 H)

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