ロックオブジブラルタル

サッカーファンと競馬ファンで同じぐらいの認知度がありそうなのが、「ザ・ロック」ことロックオブジブラルタルだろう。

2001年から2002年にかけて、マイル路線のG1で破竹の7連勝を達成した名馬。そしてその馬主の一人が、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官、サー・アレックス・ファーガソンであったことが当時大いに話題となった。

以下は、ファーガソン監督にクラシック初制覇をもたらした2002年の英2000ギニーだ。

ところが「ザ・ロック」、引退後にとんでもないオチが待っていた。

元々のオーナーであった、世界的なオーナーブリーダー、クールモアグループの総帥ジョン・マグナー氏は、親交のあるファーガソン監督に“競走馬"の権利だけを半分譲ったつもりだった。

しかしその際、特に契約書などを交わしていなかったため、日本円で数十億のお金が動く種牡馬としての権利で揉め、最終的には裁判沙汰になってしまったのだ。おまけにマグナー氏がユナイテッドの大株主であったことから、クラブも巻き込んでの騒動に発展した。

最終的には和解が成立し、ファーガソン監督は年間4株のロックオブジブラルタルの種付権を取得。当時は歴史的な名馬の種付権ということで4株で数千万円の価値があったものの、2014年現在は1株が12,500ユーロ、約170万円ほどとなっている。

一方、種牡馬を意識した良血馬に「ファンニステルローイ」と名付けるなど(※本物の競走馬の名前です)、ユナイテッドと非常に強い結びつきがあったマグナー氏はこの一件でサッカークラブの経営から身を引くことを決意。

2005年、25%以上を保有していたユナイテッドの株を、後に大きな波紋を引き起こすことになるマルコム・グレイザー氏へ売却している。

なお、そのユナイテッドでもプレーした元イングランド代表FW、マイケル・オーウェンも大の競馬好きとして知られ、先日「アイルランド版菊花賞」と言えるアイリッシュ・セントレジャーでクラシックを初制覇(そして、この笑顔!)。

ユナイテッドの現エース、ウェイン・ルーニーも夫人が競馬好きということもあって複数の競走馬を所有している。