ガンバ大阪、ヴィッセル神戸がJ2を戦った2013シーズン、唯一の関西勢として4位という好成績を収めた上に「セレ女」ブームを巻き起こすなど、素晴らしい一年を過ごしたセレッソ大阪。オフの間も、南アフリカW杯MVPのディエゴ・フォルラン獲得で話題をさらったが、その結末はまさかのJ2降格であった。
退任したレヴィー・クルピ監督に代わり、前年までFC東京を率いていたランコ・ポポヴィッチ氏を招聘。序盤は売りである攻撃的なスタイルで勝ち点を稼いだものの、クルピ時代よりもチーム全体のかみ合わせが悪く、前季J1で21ゴールを決めたエースの柿谷曜一朗も沈黙。徐々に順位を落とし、リーグ中断中の6月9日、クラブはポポヴィッチ監督の解任を決意する。
ただ、後を受けたマルコ・ペッツァイオリ監督は経験不足を露呈し、リーグ戦で1勝も挙げられないまま3か月足らずで解任。3人目としてC大阪U-18から大熊裕司氏が昇格したものの、若手の積極起用策はなかなか結果に結びつかず、結局2006年以来のJ2降格となってしまった。今年キャプテンに就任した日本代表の山口蛍が右ひざの負傷で後半戦を欠場したことも痛かった。
2009シーズン以来となるJ2での戦いに向けて、元・鹿島アントラーズのパウロ・アウトゥオリ監督を迎えたC大阪は20日、かねてからの噂通り、プーマとオフィシャルサプライヤー契約を締結したことを発表。2015シーズンに向けた新ユニフォームをお披露目した。(写真:プーマジャパン)
C大阪はJリーグへ参入した1994年から地元ミズノと契約していたが、その“蜜月関係"がついに終焉。
新たにプーマによってデザインされた伝統のピンクのホーム(1st)は、襟付きのシンプルなデザインを採用。クラシカルなサッカーらしいフォルムは 川崎フロンターレの2015ユニフォームと同じテンプレートである。
ユニフォーム下部に透かしで桜柄のグラデーション。背面にはさらにクラブエンブレムが入れられている。
アウェイ(2nd)は引き続き白。こちらは香川真司が所属する ドルトムントの2014-15ホームの色違いで大胆なバイアスのストライプが特徴だ(※シャツのみ。そしてドルトムントは左袖にもストライプが入っている)。
リリースにも「セレッソ大阪と関係性が深く、かつプーマがオフィシャルサプライヤーを務めるドイツのボルシア・ドルトムントの2014-15シーズンのファーストモデルと連動したグラフィックデザインを採用しています」と、このデザインである理由がはっきりと書かれている。
着用選手はホームが藤本康太、アウェイは鹿島から正式なオファーが届きながら残留を表明した丸橋祐介。
GKモデルは、ホームが黒、アウェイが緑に。これらにもやはり桜柄の透かしが取り入れられている。
桜柄が一番鮮やかに出ているのは緑だろうか。ただ、このユニフォームの販売は行われない模様。
なお、ユニフォームスポンサーは、胸の「ヤンマー」、背中の「日本ハム」、袖の「大日本除虫菊」、パンツの「サンユー都市開発」がいずれも継続するが、日本ハムは従来の「ニッポンハム」から新しいロゴへ変更されている。(※FP用ユニフォームの画像を参照)