昨今、テレビを付ければ世界で活躍する日本人を取り上げた番組ばかりを見かける。

さすがにやり過ぎではないか?と思うが、慣れない異国に飛び出して活躍する日本人の姿にはやはり胸が熱くなるものである。移民の歴史も100年を超え、南米・ブラジルには150万人とも言われる世界最大の日系コミュニティが育ち、フジモリ元大統領でお馴染みのペルーにも多くの日系人が生活している。海を渡った日本人、日系人の存在が世界の“勤勉な日本人像"に深く貢献してきたのである。

一方、世界では移民の子がサッカー選手になる割合はその生い立ちの性質上高いものの、アジア系の選手は身体能力の面が影響してかあまり多くない。しかし、肉体はタフだが自己主張が強い選手だらけの国外にあって、技術が高く勤勉な日系人選手は数は少ないながらも重宝されている。ただ日本ではテレビはもちろん大手メディアで彼らの活躍ぶりが紹介されることは少ない。

そんな時こそQolyの出番、ということでこれから定期的に世界でプレーする日系人選手を紹介していくことにしよう。ただ、続くかどうかは読者の皆様の反応と気分次第・・・という実に緩い感じなのだが(笑)

映えある第1回はこの人、アメリカ代表のFWボビー・ウッドだ。

おそらく彼をご存知の方はあまりいないであろう。

なぜこの選手を第1回に選んだの?といえば、ただ先日のチリ代表戦で見かけたから・・・という単純な理由である(苦笑)。毎度このような調子になることはご容赦いただいて、早速ウッドを紹介していくことにしよう。

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