悲願のJリーグ参入から3年、入れ替え戦でカマタマーレ讃岐に敗れ、J2からの降格を余儀なくされたガイナーレ鳥取。チームは2014シーズン、岡野雅行ゼネラルマネージャー、松波正信監督という新体制で、創設されたばかりのJ3に臨んだ。
唯一の降格組ということもあり昇格の有力候補に挙げられた鳥取は、開幕7試合で4勝3分の好スタート。以降上位争いを続けたが、他の有力チームに比べてポゼッション重視の戦術を採りながら決定力を欠き“昇格争い"にはなかなか食い込めず。6月に獲得したJリーグで実績十分のベテランMF、フェルナンジーニョが個で違いを見せたものの、結局上位3チーム(金沢、長野、町田)に届かないまま4位でシーズンを終えた。
松波体制2年目の今季は、ハードワークをベースにした「走るサッカー」へと転換。新戦力では、柏レイソルU-18で酒井宏樹、工藤壮人、指宿洋史らと同じ“黄金世代"の一人、ボランチを務めることになりそうな畑田真輝(長野から完全移籍)が注目される。
鳥取は先日、2015シーズンの新ユニフォームを発表。(画像:ヒュンメル/エスエスケイ、ガイナーレ鳥取)
ホーム(1st)は、斜めの切り替えしが特徴のデザイン。鳥取県は、東部の鳥取市を中心とする地域(旧因幡)と西部の米子市を中心とする地域(旧伯耆)で歴史や風習などの差により違う県のようだともいわれるが、因幡(いなば)と伯耆(ほうき)が揃って鳥取という一つのチームであるということを、濃淡の「ガイナーレグリーン」で表現された二つの緑で表現している。
斜めの切り替えしデザインは 福島ユナイテッドの新アウェイと共通だ。
白のアウェイ(2nd)は昨季モデルを継続。サプライヤーは2007年に「SC鳥取」から改称する以前より一貫してヒュンメルが務めている。
GKモデルは、ホームが伝統的な青、アウェイは赤で、それぞれFP用と同じテンプレートを使用。
ユニフォームスポンサーは、胸の「鳥取ガスグループ」、袖の「寿製菓」が継続。昨季まで背中の「大山乳業農業協同組合」がパンツへ移り、背中は今のところ空白となっている。
なお、昨年は岡野GMが中心となり、チーム強化費の寄付のお礼として山陰の海産物を送る『野人と漁師のツートッププロジェクト』を実施。
これにより獲得された選手がフェルナンジーニョであり(34歳のブラジル人MFは今季も残留)、その後、2014年10月から今年1月にかけて行われたお魚企画第2弾『野人と漁師の“チームとっとり"プロジェクト』にも613名がエントリー。900万円以上の資金が集まっている。(※以下は鳥取公式より)
◇合計金額 9,374,400円
◇県別申込分布
1位 鳥取県 238名 39%
2位 島根県 107名 17%
3位 東京都 57名 9%
4位 埼玉県 48名 8%
5位 大阪府 32名 5%
◇海産物人気ランキング
1位 前浜干物セット
2位 ボイルズワイガニ
3位 紅ズワイ脚肉爪肉セット
隣県の島根や、東京、大阪などからも申し込みが来ている様子。
『野人と漁師の“チームとっとり"プロジェクト』は上記の前期エントリーに続き、夏の補強に向けた2015年5月~8月の後期が予定されている。気になる方はガイナーレ鳥取の公式サイトへ。
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