11日にチリで開幕したコパ・アメリカは15日より第2節がスタート。その最初の試合は、同1997年以来同大会で未勝利のボリビアが、同じく2001年以来勝利のないエクアドルの追撃を振り切り3-2で勝利した。
ボリビアはこれで勝ち点を4に伸ばし、グループステージ突破に大きく前進。エクアドルは序盤の低調な出来とPK失敗が大きく響き2連敗となった。
高地では強いボリビアも…
ボリビアといえば高地での強さはよく知られていることだろう。
標高約3600mに位置する事実上の首都ラパスで行われる代表戦は、ブラジルやアルゼンチンでさえ無傷で帰ることを許されない“最高”にして“最強”の要塞である。
しかしひとたび山を下ると借りてきた猫のように縮こまり、近年では南米で最も弱いチームに定義されている。
コパ・アメリカの数字も悲惨だ。今大会前までに105試合を戦って19勝25分61敗、98得点262失点で得失点差は-164。今回太平洋に面した港町バルパライソであげた勝利は準優勝した1997年大会以来、実に18年ぶりの勝利である。
しかし1997年大会は自国開催(つまり高地)での大躍進であった。そこでボリビアがコパ・アメリカにおいて、南米勢相手に「平地」で勝利したのがいつ以来なのかを調べてみた。