1日、FIFAはボリビアが南米予選で出場資格のない選手を出場させ規則の第55条に違反したとして勝ち点はく奪の処分を発表した。
ボリビア代表は、9月1日のペルー代表戦に2-0で勝利、同6日のチリ代表戦に0-0で引き分け、勝ち点4を得ていた。しかし、この2試合に出場していたDFネルソン・カブレラは出場資格がないとして該当試合は没収試合(0-3でボリビアの敗戦扱い)に変更された。さらには、1万2000スイスフラン(およそ130万円)の罰金も課せられている。
これによって2018年のワールドカップ予選の順位が大きく入れ替わった。
2018ワールドカップ予選順位表(2016/11/2現在)
5位 チリ 勝ち点16(得失点差+2、総得点18) 勝ち点3プラス
6位 アルゼンチン 勝ち点16(得失点差+2、総得点11)
7位 パラグアイ 勝ち点15
8位 ペルー 勝ち点11 勝ち点3プラス
9位 ボリビア 勝ち点4 勝ち点4マイナス
10位 ベネズエラ 勝ち点2
アルゼンチンがプレーオフ圏外の6位に落ち、変わってコパ・アメリカ王者のチリが5位へと繰り上がった。アルゼンチンにとっては寝耳に水の事件で順位を落とすこととなった。
なぜ、このような事件が起きたのだろうか?そこには法律の落とし穴がある。