フランク・デュリックス(HAGLアーセナルJMGアカデミー)

ポール・ル・グエンとともに早い段階で名前が出たのがフランク・デュリックス氏。かつて名古屋で選手としてプレーしていた経験を持つフランス人MFだ。

昨年Qolyでも取り上げたが、彼はベトナムのホーチミン市に設立されたアーセナルのサッカーアカデミーで監督を務めている

名古屋と関係が深いアーセン・ヴェンゲルの教え子であり、そしてアーセナルとも繋がっていることから、可能性は取り沙汰されるのは当然だろう。

ただ、彼は指導者であるとは言え、プロチームの指導を行ったことはない。もちろん監督も経験がない。いきなりJ1昇格というミッションを与えるのは厳しすぎる感も。

ダニエル・サンシェズ(フリー)

フランスでのトヨタといえば、ヴァランシエンヌである。大規模な工場を置くこの街はトヨタのお膝元であり、クラブのスポンサーも務めていた。

このヴァランシエンヌ+名古屋+ヴェンゲル+アーセナルという関係を考えれば、最もそこに合致するのはダニエル・サンシェズだ。

かつてフランスのB代表でもプレーした彼は、1997年に名古屋のアシスタントコーチとなり、1999年には短期間監督にも就任している。

その後はトルシエ体制でJFAのアドバイザーを行ってから帰国。トゥールを率いた後2011年からヴァランシエンヌの監督を務めた。なお、トゥール時代にはこれまた後にアーセナルへ行くローラン・コシェルニをギャンガンから獲得していたりもする。

しかも、彼はHAGLアーセナルJMGアカデミーのディレクターであるジャン=マルク・ギユーとはカンヌ時代の師弟関係。クラブ・アフリカンを離れたあとはフリーでもある。状況証拠は揃いすぎているほど揃っているのだが・・・。

【次ページ】でも、関係者の話では…