サッカーのアメリカ代表は11日(日本時間12日)、2018年ワールドカップ・北中米カリブ海最終予選の初戦でメキシコ代表と対戦する。

アメリカ対メキシコといえば同地域の覇権を争う両国の大一番であるが、今回は別の角度からも大きな注目を集めている。

もちろんその理由は、このほど第45代アメリカ大統領に決まった共和党のドナルド・トランプ氏が選挙戦でメキシコ人を「強姦魔」と呼び、不法入国が絶えない国境沿いに「奴らの金で壁を作らせる!」とぶちまけたからだ。

アメリカでは現在、トランプ氏の勝利を望まなかった人々が各地でデモを起こし、一部では暴徒化しているとも伝えられている。国家は分断され、文字通り混沌の状態にあるわけだが、代表チームの主将を務めるマイケル・ブラッドリーはメキシコとの一戦を前にして国民の団結を強く訴えた。『Washington Post』などが伝えている。

マイケル・ブラッドリー

「ここ数か月の間に起こったことが今回の試合に影響するのは避けられないと思います。

しかし、私の一般的な感想は、アメリカ人として私たちのシステムを信頼し、私たちの民主主義を尊重し、あなたの信念にかかわらず、あなたが投票した方法にかかわらず、私たちは新しい大統領が全米のために最善を尽くし、信仰と信頼を得ることを共に後押しする義務があるということです。

これは私たちが常にやってきたことです。そして、このような瞬間に物事を疑うのは簡単ですが、全てのアメリカ人が投票に行くことができるシステムを持っているという事実は、私たちの国を再び偉大なものにしています。

結果は全ての人にとって望むものではないかもしれません。一部の人々は幸せで他の人はそうではありません。しかし、私たちは新しい大統領を支援し、彼の後ろに集うことが前進への道です」

そして、ブラッドリーはスタジアムに訪れるサポーターへこう呼びかけた。

「サポーターがいつものように可能な限り“最も情熱的な方法”で最高の後押しをしてくれること、そして、彼らがアメリカ人、メキシコ人、ニュートラルな人、男性、女性、子供、スタジアムに来た全ての人々に敬意を払うことを願っています」