やられっぱなしではない日本だが…

改善点は見られる。

今回は酒井宏樹にネイマールの専属マークを任せ、流れの中から決めさせなかった。読めないならずっと付いておくという古典的な方法ではあるが、サイドバックとしてはフィジカルの資質に恵まれている酒井宏をネイマールのマンマークにするのは有効な策である。

とはいえ、ネイマールと同サイドにはネイマールと同じくらい規格外でアンストッパブルなマルセロが存在する。酒井宏がネイマール専属マーカーとなれば、マルセロは野放しになるというジレンマもある。実際、今回はそのマルセロが自由にゲームメイクし、ミドルシュートまでぶち込んでいるのだから、ネイマール対策の弊害がモロに出ていたのだ。というか、そもそも対策のしようがなかったのかもしれない。

マルセロとネイマールを同サイドに置かれれば、やはり先述の話同様どこの強豪国であろうと手こずってしまうのだ。日本に限った問題ではないし、これは日本との相性云々の問題でもない。

極論を言ってしまえば、ネイマールを止めるにはマルセロの代表引退を待つしかないだろう。ネイマール単体ならマンマークや中央固めで何とか凌げるかもしれない。

しかし、ブラジルに他の強烈な個性がいて、ネイマールがそれを活かす術を知っている以上、ネイマールを止めてもブラジルを止めることはできない。月並みな答えにはなるが、日本選手の更なる個人能力の向上を目指すのみとしか言いようがないだろう。

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